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加能作次郎(1885~1941年)という作家は、いまではほとんど知られていません。
でも、大正の終わりから昭和の初めごろには、新聞・雑誌の連載を数多くもつ人気の作家でした。
加能作次郎は、明治の自然主義の流れをくむ私小説作家ですが、その文章は驚くほど繊細で美しく、描かれる故郷の能登の風土や父子の姿は、いまも読む価値があると思います。多くの方に、再発見してもらいたいと願って、本にしました。
表紙と扉には、加能作次郎の作品の底に流れる「風景」を、荻上由紀子さんに描いてもらいました。
【12月5日より発送予定】
この本は、12月13日発売予定です。12月5日ごろまでに発送を開始します。
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<以下、本の紹介文です>
明治の終わりから大正、昭和初期に活躍した、能登(現在の石川県羽咋郡富来)出身の自然主義作家・加能作次郎の5つの作品を収録した作品集。加能作次郎のデビュー作「恭三の父」、10代の少年の女性への心理を京都の町の生活の中で描いた傑作「乳の匂ひ」、成長した息子と父との長年の交流と心の動きを丹念に追う晩年の名作「父の生涯」の3つの小説と、作家の生地でありすべての作品に大きな影響を与えた能登半島の自然・人情・生活が描かれるエッセイ「能登の西海岸」「能登の女」を収めました。
加能作次郎と同じ能登半島・七尾市出身で加能作次郎の研究をライフワークとする編者による小論「加能作次郎と能登」が収録されているので、作家や作品の背景への理解も深まるでしょう。
作品に一貫して流れる人の情愛に眼差しを向ける姿勢と、それをとおして描かれる人間の心のやさしさ、故郷への愛情と葛藤は、現代の私たちの心情と驚くほど共通しています。
菊池寛、芥川龍之介、宇野浩二、久米正雄、広津和郎らと同時代に活躍し、長く正当な評価を受けてこなかった加能作次郎の魅力を再発見する一冊です。
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